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WORKS

施工における二次的要素の主題化(仮称)旧エルザ 

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PROBLEM

耐震補強

アマネク別府ホテルに隣接する街区にある建物の再生。 ホテル事業者が購入した建物に対して段階的な施工を行い、最終的にはテナント利用を想定した計画である。1期工事ではホテルの開業準備室としての利用のため、最低限の構造補強及び内外装工事を行い、2期でテナント工事を行う。 既存建物は耐震要素が少なく部材の劣化や柱脚の腐食などがあり、計画をすすめるにあたってはまずそれらを解決する必要があった。 建物が位置する街区は元々花街に隣接していたことから、一部が女郎宿のようなつくりとなっていたり、過去に商店や住居として使用されていたときの間仕切りなど、それらの建物が持つ履歴を読み込みながら実測を行い図面化する作業から始まった。

  • 規模:地上2階
  • 築年数:不詳(2021年時の想定築年数約60年)
  • 構造形式:木造
  • 敷地面積:165.985㎡
  • 延床面積:151㎡
  • 建築面積:116.95㎡
  • 用途:事務所/店舗

SOLUTION

身体的補強計画、行為を誘発する耐力要素、耐力上有効な減築

耐震補強として1期工事で設えた耐力壁や基礎は、2期以降のプランやアクティビティを想定し、場における印象や将来的な仕上げの下地となることも鑑みて配置を行った。その際新設で設ける基礎を一部肥大化させて家具のように振る舞わせることで、構造要素でありながら腰かけたり、物を置くなどの取り留めのない行為を誘発するオブジェクトとする。そうして一部は身体に近い補強部材として家具のように振る舞い、また一部は実直に既存軸組に沿うなど、挿入した耐力壁は全6種類となった。 東西に桁を共有しながら建つ東棟部分の壁は、風圧を受ける壁量を減らすべく減築を行い、外部に開け放つことで隣家の庭との視線上のつながりを獲得させる。既存屋根の下に後天的につくられる半外部空間が、切り取られた自然との無関係を装った共犯関係を作ることで、内部には連続した路地的界隈性が現れる。 ファサードにおいては補強計画をそのまま意匠として見せることで、二期工事での仕上げを予想させる動的ダイナミズムを含意させたデザインとした。

RESULT

段階的施行による有休期間を利用した場作りへ

1期工事で行った補強工事後にはホテルの開業準備室としての使用がなされ、その後ホテルオープンに伴い事務所利用が終了すると、2期工事までの有休期間を利用しアマネク別府ゆらりにも作品を設置しているアーティストによる展示が行われるなど、1.5期/ギャラリーとして場の転用がなされている。 その際、補強要素が家具的に振る舞っていることにより、一部は展示什器のような役割がなされた。結果として、補強それ自体が主題化した空間となり、後天的に挿入された部材たちが身体に差し迫る空間となる。このような場の転用は二期工事後も断続的に果たされることが期待できる。

COLLABORATION

構造コンサルタント:円酒構造設計

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